きっと自宅を見直したくなる!防災体験学習施設「そなエリア東京」で学んでみた。

街歩き・観光
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ゆりかもめ「有明」駅の改札口を出て右の階段を降りてすぐのところに、国営の東京臨海広域防災公園があります。りんかい線「国際展示場」駅からは徒歩4分です。

東京臨海広域防災公園は、国営公園(6.7ha)、都立公園(6.5ha)の計13.2haの防災公園です。首都直下型地震などの大規模な災害が発生した際、「災害現地対策本部」が置かれ、広域支援部隊等のベースキャンプや災害医療の支援基地になる防災拠点施設なのだそうです。

「通信専用アンテナ塔」は約74mあり、パラボラアンテナが5台付いてます。

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公園に入って左側に位置する本部棟には、防災体験学習施設「そなエリア東京」があります。

そなエリア東京の利用時間は9:30〜17:00(入場は16:30まで)、入館料は無料です。休館日は、月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)年末年始および臨時休館日があるので、開園・開館日はWebサイトでチェックしてくださいね。

1Fの防災体験ゾーンでは体験学習ツアー「東京直下72h TOUR」があり、地震発生後3日間(72時間)を生き抜くために必要な知識が学べます。

30名未満で参加する場合は、予約なしで入れます。ツアーの入口を入ると、専用のタブレット端末を渡されます。

この商業施設風のエレベーターのドアの前でタブレットの使い方の説明を受け、エレベーターに乗り込んだところからツアー開始です。

エレベーターに乗ると「1.発災」ガタガタと揺れ、アナウンスが流れます。指示通りにエレベーターを降り非常口のマークを頼りに進む「2.脱出」。

少し進む「3.被災地」。建物が崩れた街が再現されています。ここではタブレットのクイズに答えながら進んでいきます。

映画のように電線がビリビリ音を立て、テレビからは災害ニュースが流れています。

信号は倒れかかり、自動販売機が倒れて、リアリティがあります。

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中でも、自宅を見直さなければと思ったのが、固定されていない家具が倒れたこの状態。まさに、下敷きになったら命の保証はないかも知れない。想像しただけで、恐怖でしかありません。

家具を固定するだけで、こんなに違うんだと改めて感じることができました。早速、自宅の家具の見直しが必要です。

タブレットのカメラでARのマーカーを読み取ると解説が出てきました。

「3.被災地」の最後には「まちの映画館」で、首都直下地震イメージ(約3分)、震動台実験映像(約1分)の映像を見て学びます。

続いて「4.避難場所」に進みます。鉢カバーやシートなど、身近なものでシェルターを作った様子やトイレ、テントなど実際の使い方を見ることができます。

ペットボトルを束ねれば、いろいろな使い方が出来るんですね。

普段から備えなくてはと再確認できます。

ダンボールで出来た避難所の仕切り。靴を脱いで入ってみます。

床はもちろん硬いし、狭いとかそういう問題ではないですね。

なんとなく棚っぽくしているようです。

被災地の状況を見て、ダンボールのメーカーが乗り出し、進化しているようで、ガムテープなどを使わずにしっかりと組み立てられるものもあるそうです。

「4.避難場所」で学んだら、このツアーは終了。タブレット端末を返却します。この後は、他の施設を自由に見て回ります。

2Fの学習施設に向かう階段には、津波の高さが記されています。

2Fは、首都直下地震特設コーナーや事例に学ぶ災害の様相地域情報コーナーがあります。

身近なものや、ひらめき発想力で便利な道具になったりします。普段からいろいろ見て想像しておかないといけませんね。

72時間を生き抜くためのヒントのいろいろが紹介されています。

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とにかく知識を身に付けて、いざという時に備え、命を守りましょう。

地震が起こる前に10のそなえ

  1. 家具類の転倒・落下防止をしておこう
  2. けがの防止対策をしておこう
  3. 家屋の塀の強度を確認しておこう
  4. 消化の備えをしておこう
  5. 火災発生の早期発見と防止対策しておこう
  6. 非常用品を備えておこう
  7. みんなで話し合っておこう
  8. 地域の危険性を把握しておこう
  9. 防災知識を身につけておこう
  10. 防災行動力を高めておこう

子どもたちの課外授業にも利用される施設だけあって、子ども向けのテーブルや椅子にはさらに教材もたくさんあります。

アニメ「東京マグニチュード8.0~東京直下72h~」(約20分)も上映しています。このアニメは2009年に放送された「東京マグニチュード8.0」をこの施設用に再構成したものだそうです。

体験施設の隣には、広いオペレーションルームがあります。ここは、2階から見学することができます。災害発生時に、被災情報の取りまとめや災害応急対策の調整を行うための「緊急災害現地対策本部」などが置かれる場所です。

1Fには、食事もできる「そなえカフェ」が併設しています。

変わり種は、月替非常食セットなるメニューです。非常食の試食みたいなメニューですね。月によって価格は異なり680円〜1,280円と幅が広いです。ここで販売している非常食を中心に、ちょっとアレンジしたセットだそうです。取材は2月、バレンタインを意識して、チョコ羊羹をプラスしちゃったから、お高めになっちゃったそう。

被災地支援もあり、東北の缶詰が豊富な品揃え。

常温で食べられるという、盛岡冷麺の缶詰。激辛が気になりますね。

業界初の茶碗蒸しの缶詰は、缶を開けず湯せんで3〜4分温めるとより一層美味しくなるそうです。

アレルギーフリーの非常食もありました。いざって時に困らないよう、日々調べておかなくてはいけませんね。

食べ物だけではなく、関連書籍や防災グッズも販売しています。

通常の手ぬぐいより10cm長いそうです。ケガや骨折の際の三角巾やマスクの代わりに使えます。

ダンボール製のヘルメット、その名も「かぶっと」。

スゴイ!たった1ccの水で点く防災用ライト。

災害用トイレセット、くるくるトイレ、トイレの缶詰セット。いろいろな種類がありますね。トイレの缶詰に至っては使用期限が15年驚きです。

使い切りのおしり洗浄器は災害だけでなく、海外旅行やアウトドアにも役立ちそうです。

編みぐるみのマスコット「幸せを運ぶくまくまお」に、東京臨海広域防災公園限定の「防災頭巾くまお」が仲間入り。

ダークブラウン・ライトブラウン・ピンクの3色があります。人気のカラーはライトブラウンだそうです。


他にも「屋上庭園」「そなエリア東京BBQガーデン」「多目的広場・草地広場」などがあり、広場で遊ぶ時には遊具の貸出し(無料)もありますよ。

防災のことをしっかり学んで、災害時に備えたいですね。

東京臨海広域防災公園
防災体験学習 そなエリア
東京都江東区有明3丁目8番35号
電話:03-3529-2180
※この公園には一般駐車場はありません。