錦糸町駅のモニュメント「ECHO(エコー)」は、墨田区が1987年に「音楽都市」をめざした街づくりを宣言した象徴です。

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JR中央・総武線「錦糸町駅」北口のロータリーには、大きな金色の勾玉(まがたま)のようなオブジェがあります。これはカリフォルニア州オークランド出身のアーティスト「ローレン・マドソン(Loren Madsen)」というアーティストが作った「ECHO(エコー)」という名のモニュメントです。

マドソンは、アメリカ国内の公共施設に多くの作品を展示し、世界各地の美術館にも作品が所蔵されています。

錦糸町というと下町文化がまだまだ色濃く残り、繁華街としても名のしれた場所ですが、もう一つ別の顔をみせます。ここ“墨田区”は1987年(昭和62年)に「音楽都市」をめざした街づくりを宣言しています。

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その一環として錦糸町駅北口再開発事業で、モニュメントの設置計画を策定し、1997年(平成9年)9月に、このECHO(エコー)が設置されました。

同じ年の10月には駅近くに「すみだトリフォニーホール」が落成しています。これは音楽専門ホールで、小澤征爾氏のもと創立された「新日本フィルハーモニー交響楽団」の拠点でもあります。

そんな音楽に熱い墨田区が設置した、このECHO(エコー)は、交通広場の吸気・排気を行う左右の2つの塔から、五線譜に見立てた5本のワイヤーで、「ヘ音記号」2つをモチーフにした直径約7mのオブジェを吊ってあります。

塔の壁面にはマドソンが独自に記号化した、世界の著名な作曲家たちの作品が描かれています。作品名には、音の反響、低音と高音の共鳴といった意味が込められています。

JR錦糸町駅北口モニュメント「ECHO(エコー)」
〒130-0013 東京都墨田区錦糸2丁目2