100年以上の歴史ある穴場スポット「日光植物園」【前編】

街歩き・観光
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世界遺産の社寺や紅葉、温泉など、言わずと知れた観光地「日光」は、今やどこに行っても、人、人、人。

そんな日光で100年以上の歴史があり、季節ごとに豊かな自然を満喫できるスポットがあります。

JR日光駅もしくは東武日光駅から東武バス(奥細尾、清滝、中禅寺温泉、湯元温泉行)に乗り、約10分の「日光植物園」で下車。

バス停を降りて100mほど戻ると「日光植物園」に着きます。

「日光植物園」は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園の分園で、はじまりは1902年(明治35年)。東照宮付近に作られ、1911年に現在の場所に移されたのだそう。今の場所に移って既に100年以上の歴史がありますね。

高山植物や寒地性の植物の研究や教育を目的にして作られた施設で、敷地は31,717坪(104,850㎡)。

ここで栽培されているのは国内外のシダ植物130種、裸子植物70種、被子植物に至ってはなんと2,000種、自生するものも含まれているそうですが、開園している春から秋の季節ごとに様々な種類の植物を観ることができます。

ちなみに、12月1日~4月14日は閉園期間なので、ご注意を。

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受付で入園料を払い、園内のマップを受け取ると、係のかたが、見どころを教えてくれました。

順路は自由。右でも左でも気の向くままに。

一回りするのはおよそ1時間です。

100年以上続く施設だからか、背の高い木が多く、人工的ではなく、自然の森に入る感じです。

まずは見どころの一つ、含満が淵(がんまんがふち)を目指し、マップを頼りに進みます。

ケヤキやスギ、カエデなど、様々な木を眺めながら進むと敷地の先に流れる大谷川(だいやがわ)の川の音が聞こえてきます。

川沿いを進むと、含満が淵(がんまんがふち)の札が見えてきます。

階段を降りると、かなり激しい水流のスポットがちょうど見える場所で、川の対岸には、化け地蔵と呼ばれる、たくさんのお地蔵さまが並んでいます。

迫力のある川の音と鳥のさえずりを聞きながら、見上げると木洩れ陽。

この雰囲気を動画で↓↓※音が出ます。音量ご注意。

含満が淵(日光植物園)

切り株にはいろいろなコケが生えていて、とても癒されます。

ところどころ紅葉している木を眺めながら、先に進むと、古い塀が見えてきます。

この塀の先は、大正天皇が毎年避暑に来られた旧田母沢御用邸の一部でしたが、1950年(昭和25年)に植物園の敷地になったそうです。

御用邸だった頃のおもかげは、田母沢川にかかる通御橋(かよいみはし)や石燈籠などに見ることができます。

また、戦時中には天皇陛下の疎開先にもなったため、防空壕跡もありますが、植物の種子保存庫としても利用されました。

ここまでで、園内の半分くらいです。

中禅寺湖に向かうバスは定員オーバーで大変だったのが嘘みたいに静かな場所。
自然の音だけを楽しむことができる穴場スポット!

続きは後編でご紹介します。


〒321-1435 栃木県日光市花石町1842
開園期間:4月15日〜11月30日
休園日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日、月曜から連休の場合は最後の祝日の翌日が休園日)
開園時間:9:00〜16:30(入園は16:00まで)

入園料:
大人(高校生以上)400円・小人(中学生、小学生)130円
団体
諸学校学生生徒児童の団体(20名以上の団体・当該学校の教員の引率必須)
大学生・短大生・高校生:250円
中学生・小学生:100円
一般団体(20名以上の団体・附属植物園園長が適当と認める責任者の引率必須)
※幼稚園・保育園児は無料、ただし、団体として引率する教員は有料。
★5月4日(みどりの日)は無料

日光植物園webサイト

100年以上の歴史ある穴場スポット「日光植物園」【後編】